椿なげいれ

徳利や水指同様、備前焼の代名詞と言ってよいものの一つが花入です。

備前焼と相性の良い花に椿が先ず思い浮かびます。

土の温かみや、岩肌のような焼け、野山の自然を連想させる備前は、草花を引き立てます。

花を生ける行為は、日常の喧騒から離れ、草花の美を尊び、心を清めるものであり、それが周囲の人々へ伝わり、おもてなしとなるのだと思います。

世界的に秩序や倫理観が崩壊していくなかで、我々がなにを大切にし、なにを求めていくのか、そんなことを教えてくれるような気がします。